4日のNY株式相場は大幅続伸。9月に急落した反動や長期金利の上昇一服を好感する流れが続いた。
9月月間で8.84%下落したダウ平均は、前日の765.38ドル高に続いて825.43ドル高(+2.80%)の30316.32ドルと大幅続伸。9月22日以来、8営業日ぶりに30000ドルを回復した。
S&P500も3.06%高と大幅続伸。2日間の上昇率は5.73%となり、2020年4月以来の大きさとなった。ハイテク株主体のナスダック総合も3.34%高と大幅続伸した。
労働省が発表した8月JOLTS求人件数は1005.3万件と前回分の1123.9万件から減少、市場予想の1077.5万件も下回った。
先週に一時4.0%を上回った米10年債利回りは一時3.56%を下回り、3.63%台で終了。
センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比-1.03ポイントの29.07ポイントと、7営業日ぶりに30ポイントを下回った。
予想を下回る弱い結果となった前日の9月ISM製造業PMIに続いて8月JOLTS求人件数も予想以上に減少したことで、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めの早期終了期待が高まった。
前日に経営不安が伝えられたクレディスイスが12%高と急伸したこともセンチメントの改善につながった。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。エネルギーが4.34%高となり上昇率トップとなり、金融、一般消費財、素材、資本財、ITも3%超上昇した。
ダウ平均採用銘柄は全30銘柄が上昇。ボーイング、セールスフォース、ゴールドマン・サックスが5%超上昇し、キャタピラー、JPモルガン・チェース、ウォルト・ディズニーも4%超上昇した。
このほか、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、ツイッター株を当初の価格で買収すると発表し、ツイッターが22.24%高と急伸した。