6日のNY株式相場は2日続落。翌日に注目の米9月雇用統計の発表を控え様子見姿勢が強まる中、米10年債利回りが前日の3.75%台から3.82%台に上昇し、金融政策により敏感な米2年債利回りも4.15%台から4.25%に上昇したことが株式相場の重しとなった。
ダウ平均は朝方に55ドル高まで上昇する場面もあったが、終盤に414ドル安まで下落し、346.93ドル安(-1.15%)で終了。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.02%安、0.68%安で終了し、主要3指数がそろって2日続落した。
ただ、週初からでは、ダウ平均が4.18%高、S&P500が4.43%高、ナスダック総合が4.71%高となり、ともに6月24日終了週以来の大幅高ペースとなった。
S&P500の11セクターは、エネルギーの1.82%高を除く、10セクターが下落。公益、不動産が3%超下落し、生活必需品、金融、ヘルスケア、資本財、素材が1%超下落した。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は21.9万件と市場予想の20.3万件を上回る弱い結果となった。
9月雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が25.0万人増(前回:31.5万人増)、失業率が3.7%(同:3.7%)などとなっており、強い結果となれば、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げへの警戒感が再び高まることになる。