11日のNY株式相場は高安まちまち。アムジェンやウォルマートが上昇し、ダウ平均が5日ぶりに小幅反発したものの、S&P500とナスダック総合はともに5日続落した。
米10年債利回りが先週末の3.88%台から一時4%を上回り、3.94%台に上昇したことや、今週発表される米9月消費者物価指数(CPI)などの経済指標や大手金融機関の第3四半期決算発表への警戒感も重しとなった。
S&P500は軟調にスタート後、0.78%高まで上昇する場面もあったが、1.22%安まで反落し、0.65%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合も1.10%安で終了し、ともに5日続落した。
S&P500は取引時間中の年初来安値を更新し、ナスダック総合は前日に続いて2020年7月28日以来の安値を更新した。
一方、ダウ平均は405ドル高まで上昇後、36.31ドル高(+0.12%)と小幅ながら5日ぶりに反発して終了した。
業種別ではS&P500の4セクターが上昇し、7セクターが下落。不動産、生活必需品、ヘルスケアなどのディフェンシブ・セクターが上昇した一方、コミュニケーション、IT、金融が1%超下落し、一般消費財、エネルギー、素材も0.7%超下落した。
ダウ平均採用銘柄は、モルガン・スタンレーが投資判断を引き上げたアムジェンが5.72%高となったほか、ウォルマート、ウォルグリーンが2%超上昇し、ナイキ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなども1%超上昇。一方、JPモルガン・チェース、ウォルト・ディズニー、セールスフォース、ゴールドマン・サックスなどが2%超下落し、マイクロソフト、アップルなども1%超下落した。