14日のNY株式相場は大幅反落。大手金融機関の決算がおおむね良好な結果となり、上昇してスタートしたものの、寄り後に発表された10月ミシガン大1年先期待インフレ率速報値が前月から伸びが加速したことで、積極的な金融引き締めへの警戒感が強まった。
前日に827ドル高と大幅反発したダウ平均は403.89ドル安(-1.34%)と大幅反落し、S&P500も前日の2.60%高から2.37%安と反落。
ハイテク株主体のナスダック総合は前日の2.23%高から3.08%安と大幅反落し、年初来安値を更新した。
米10年債利回りは前日の3.95%台から一時4.03%台まで上昇し、4.02%台で終了した。
週間では、ダウ平均が338.04ドル高(+1.15%)と2週続伸となったが、S&P500が1.55%安、ナスダック総合が3.11%安と反落した。
業種別では、S&P500の全11セクターが下落。一般消費財、エネルギー、素材が3%超下落したほか、IT、不動産、資本財も2%超下落した。
一方、ディフェンシブ・セクターのヘルスケアと公益はそれぞれ0.83%安、1.54%安と相対的に小幅な下落にとどまった。
ダウ平均採用銘柄は、決算が好感されたJPモルガン・チェースが1.66%高、ユナイテッドヘルスが0.63%高となったほか、ボーイングも0.57%上昇した。
一方、アメリカン・エクスプレス、アップル、シェブロンが3%超下落し、キャタピラー、マイクロソフト、ゴールドマン・サックス、ディズニー、ホーム・デポ、ナイキなども2%超下落した。