20日のNY株式相場は続落。米国債利回りの上昇が引き続き相場の重しとなった。
好決算を発表したAT&TやIBMが大幅に上昇したことや、米10年債利回りが前日水準を下回ったことで主要3指数がそろって1%超上昇する場面もあったが、米10年債利回りが終盤にかけて2008年以来となる4.24%台まで上昇したことで幅広い銘柄が売りに押された。
ダウ平均は399ドル高まで上昇後、終盤に158ドル安まで下落し、90.22ドル安(-0.30%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.80%安、0.61%安で終了し、主要3指数がそろって2日続落した。
週初からでは、ダウ平均が2.36%高、S&P500が2.31%高、ナスダック総合が2.84%高となった。
決算発表銘柄は、第3四半期の売上高と調整後一株当たり利益が市場予想を上回ったAT&TとIBMがそれぞれ7.72%高、4.73%高となった一方、予想を下回る売上高や通期の出荷台数の見通し引き下げが嫌気されたテスラが6.65%下落した。
S&P500の11セクターは、コミュニケーション、エネルギー、ITが小幅に上昇した一方、公益の2.51%安を筆頭に8セクターが下落。資本財、一般消費財、金融、生活必需品も1%超下落した。
ダウ平均採用銘柄は、IBM(+4.73%)のほか、セールスフォースが2.49%高、ベライゾンが1.18%高となった一方、ホーム・デポ、キャタピラーが2%超下落し、プロクター・アンド・ギャンブル、ナイキ、トラベラーズ、コカ・コーラ、アメリカン・エクスプレスも1%超下落した。
引け後の動きでは、「スナップチャット」を運営するスナップが時間外で26%超の急落。売上高が予想を下回ったことが嫌気された。