28日のNY株式相場は大幅高。決算や見通しが嫌気されたアマゾン・ドット・コムが大幅安となったものの、経済指標を受けてインフレ高進懸念が和らいだことや、決算が好感されたアップル、インテル、エクソン・モービルなどの大幅高も支援となった。
ダウ平均は828.52ドル高(+2.59%)と大幅に6日続落し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.46%高、2.87%高となり、ともに3日ぶりに大幅反発した。
週間では、ダウ平均が5.72%高と大幅に4週続伸。2021年11月の5週続伸以来の長期続伸となり、上昇率は今年5月以来の大きさとなった。
S&P500は3.95%高、ナスダック総合も2.24%高となり、ともに2週続伸した。
センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は25.75ポイントと前日比1.64ポイント低下。9月12日以来の低水準となった。
今週は決算や見通しが嫌気されたアルファベット、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズが大幅安となったが、この日も予想を下回る第3四半期の売上高や弱い第4四半期の見通しが嫌気されたアマゾン・ドット・コムが一時12%安と急落した。ただ、終値では6.80%安と下落幅を縮小した。
アップルの7-9月期決算はiPhone販売が予想を下回ったものの、売上高と利益が予想を上回り、株価は7.56%上昇した。
インテルは予想を上回る決算や利益率改善計画が好感され10.66%高と急伸し、ギリアド・サイエンシズも予想を上回る決算や強い見通しが好感され12.92%高と急伸した。
経済指標では、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する9月コア個人消費支出 (PCE) 価格指数が前年比+5.1%となり予想の5.2%を下回った。
パウエルFRB議長が言及したことで注目度が高まった10月ミシガン大1年先期待インフレ率確報値も+5.0%となり、前月の+5.1%から低下した。