NYダウ128ドル安と7日ぶりに反落 月間では1976年以来の大幅高

31日のNY株式相場は反落。足もとの大幅高で利益確定売り圧力が強まる中、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見姿勢や、米10年債利回りが一時4.11%台まで上昇したことが重しとなった。


先週1779ドル高となったダウ平均は軟調にスタートすると、一時、22ドル高まで小幅に上昇する場面もあったが、128.85ドル安(-0.39%)と7日ぶりに反落して終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.75%安、1.03%安と反落した。


ただ、10月月間では、ダウ平均が13.95%高と、1976年1月以来の大幅高を記録し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ7.99%高、3.90%高となった。


2日に結果が公表されるFOMCでは、4会合連続で通常の3倍の0.75%の利上げが決定される見通しだが、その後については、利上げペースを減速させるとの見方がある一方、利上げがより長期間続くとの見方もあり、結果やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見に注目が集まっている。



業種別ではエネルギー(+0.60%)を除く10セクターが下落。メタ・プラットフォームズが6%超下落したコミュニケーションが1.68%安と下落率トップとなったほか、ITも1.34%安となり、ハイテク・セクターが下げを主導した。


ダウ平均採用銘柄は、トラベラーズが1.37%高となり、ゴールドマン・サックス、ユナイテッドヘルスも0.7%超上昇した一方、インテルが2.20%安となったほか、マイクロソフト、ダウ・インク、アップル、キャタピラーなども1%超下落した。

国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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