11日のNY株式相場は続伸。木曜日の米10月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなったことで利上げ減速期待が続いた。
債券が休場だったものの、先行きの金利低下見通しを背景に主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数は1.77%安と前日の2.12%安に続いて下落した。
大型株で構成されるS&P500は0.92%高と続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は1.88%高と大幅続伸。暗号資産価格が再び下落したものの、アマゾンが4.31%高、エヌビディアが3.66%高、アルファベットが2.72%高とハイテク・ジャイアントが軒並み続伸した。
前日に1201ドル上昇したダウ平均も32.49ドル高(+0.10%)と小幅ながら続伸。ユナイテッドヘルス、メルク、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどのヘルスケア株が3-4%下落したものの、ウォルグリーン、ナイキ、ダウ、ディズニーが5-7%上昇し、3M、シェブロン、アップル、マイクロソフトなども1-2%上昇した。
S&P500の11セクターはエネルギー、コミュニケーション、一般消費財、ITなど6セクターが上昇し、ヘルスケア、公益など5セクターが下落した。
週間ではダウ平均が1344.64ドル高(+4.15%)、S&P500が5.90%高、ナスダック総合が8.10%高となり、3指数がそろって大幅反発。
S&P500とナスダック総合は6月24日終了週以来の大幅高を記録した。
業種別ではS&P500の全11セクターが週間で上昇。ITが10.03%高と上昇率トップとなり、コミュニケーションの9.24%高、素材の7.69%高、不動産が7.07%高がそれに次いだ。一般消費財、金融も5%超の大幅高となった。
経済指標では11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が54.7と前回の59.9や予想の59.5を下回る弱い結果となった。
一方、同 1年先期待インフレ率速報値は+5.1%と前回の+5.0%から小幅に上昇し、5年先期待インフレ率速報値も+3.0%と前回の+2.9%から上昇した。