NYダウ211ドル安と3日ぶりに反落 終盤に利益確定売り強まる

14日のNY株式相場は3日ぶりに反落。利上げペースの減速期待を背景にプラス圏で推移したが、取引終盤に利益確定売りが強まった。


先週の木曜、金曜の2日間で1234ドル上昇したダウ平均は211.16ドル安(-0.63%)と3日ぶりに反落。軟調にスタート後、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)副議長が近い将来の利上げペース減速の可能性を示したことで216ドル高まで上昇する場面もあった。

S&P500も0.40%高まで上昇したが、0.89%安で終了し、ナスダック総合は0.24%高まで上昇後、1.12%安で終了した。


業種別ではヘルスケアが0.03%高とわずかに上昇した一方、不動産の2.65%安を筆頭に10セクターが下落。一般消費財、金融、公益も1%超下落した。


ダウ平均採用銘柄は、メルクが2.44%高、ジョンソン・エンド・ジョンソンが1.57%高となった一方、今週決算を発表するウォルマートとホーム・デポがそれぞれ2.94%安、2.55%安となり、マイクロソフト、ボーイングなども2%超下落した。


今週はウォルマート、ホーム・デポのほか、ロウズ、ターゲット、ロス・ストアーズなどの小売株や、半導体のエヌビディア、アプライド・マテリアルズなどの決算発表が続く。

経済指標では15日発表の10月生産者物価指数(PPI)が注目されるほか、10月小売売上高、10月中古住宅販売件数なども発表される。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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