NYダウ39ドル安と小幅に反落 ターゲットの弱い見通しを受けて小売株が軒並み安

16日のNY株式相場は反落。小売り大手ターゲットの予想を下回る決算や弱い見通しが嫌気された。


ターゲットが13.1%安と急落したほか、メーシーズ、ノードストローム、ベストバイも7-8%安と小売株が軒並み安となった。


S&P500は終日マイナス圏で推移し、0.83%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合も1.54%安とともに反落した。


ダウ平均は前日終値を挟んでもみ合ったが、39.09ドル安(-0.12%)と小幅に反落して終了。

マクドナルド、ユナイテッドヘルスが約1.7%高となり、ホーム・デポ、プロクター・アンド・ギャンブル、ウォルマートなども上昇した。

一方、セールスフォース、インテル、ダウ・インクが2-4%安となり、3M、ディズニー、シェブロン、ボーイングなども1%超下落した。


S&P500の11セクターは公益が0.87%高、生活必需品が0.46%高とディフェンシブ・セクターが上昇した一方、エネルギーが2.15%安、一般消費財が1.46%安、ITが1.45%安となり、素材、不動産、資本財も0.7%超下落した。


決算発表銘柄はTJXカンパニーが5.2%高、ロウズが3.0%高となった一方、ターゲットが13.1%安、アドバンス・オート・パーツが15.1%安と急落した。


引け後に決算を発表したエヌビディアは時間外で1%超上昇。利益が予想を下回ったものの、売上高が予想を上回った。人工知能スーパーコンピュターの開発でマイクロソフトとの提携発表も好感された。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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