NYダウ7ドル安と小幅続落 当局者のタカ派発言を受けて一時300ドル超下落

17日のNY株式相場は続落。ブラード米セントルイス連銀総裁のタカ派発言を受けて長短金利が上昇したことが重しとなり下落してスタートしたが、終盤は下げ渋った。


ダウ平均は朝方に314ドル安まで下落したが、62ドル高まで上昇し、7.51ドル安(-0.02%)とわずかに下落して終了。

S&P500とナスダック総合も一時1%超下落したが、それぞれ0.31%安、0.35%安と下落幅を縮小して終了した。


ブラード米セントルイス連銀総裁は講演で、政策金利は十分に抑制的と言える水準に達していないとして、市場の利上げ減速期待をけん制した。


政策金利に敏感な米2年債利回りは前日の4.36%台から一時、4.48%台に上昇し、米10年債利回りも3.86%台から一時、3.93%台に上昇した。


ダウ平均採用銘柄は、決算や見通し引き上げが好感されたシスコ・システムズが5%近く上昇し、メルク、アップル、インテルなども1-2%上昇した。

一方、セールスフォース、ディズニーが2-3%下落し、アメリカン・エキスプレス、3M、ホーム・デポも1%超下落した。


S&P500の11セクターはIT、エネルギー、生活必需品が小幅に上昇した一方、公益、一般消費財、素材、不動産など8セクターが下落した。


引け後に決算を発表したアプライド・マテリアルズは時間外で3%超上昇。第3四半期決算は売上高、利益がともに市場予想を上回ったほか、第4四半期の見通しも予想を上回ったことが好感された。

国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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