11日のNY株式相場は軟調。翌日からスタートする第2四半期決算発表や水曜日に発表される米6月消費者物価指数(CPI)を控え様子見姿勢が強まった。
米2年債利回りが米10年債利回りを5日連続で上回り、将来の景気後退(リセッション)のシグナルとされる逆イールド状態が続いたこともセンチメントの悪化につながった。
ダウ平均は一時29ドル高とプラス圏に浮上する場面もあったが、終盤に223ドル安まで下落し、164.31ドル安(-0.52%)で終了。
S&P500は終日マイナス圏で推移し、1.15%安で終了。ダウ平均とともに2営業日続落した。
先週に4.56%高と大幅に反発したハイテク株主体のナスダック総合は2.26%安と、ダウ平均、S&P500を大きくアンダーパフォームし、6営業日ぶりの反落となった。
ダウ平均採用銘柄はメルクが1.64%高、ビザとプロクター・アンド・ギャンブルが0.7%超上昇した一方、ナイキ、ディズニー、キャタピラー、インテルが2%超下落し、ボーイング、アップル、JPモルガン・チェース、マイクロソフト、ゴールドマン・サックスも1%超下落した。
S&P500の11セクターは公益が0.64%高、不動産が0.01%高と上昇した一方、コミュニケーション、一般消費財が2%超下落し、ITは1%超下落。エネルギー、金融、資本財も0.7%超下落した。
センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は26.17ポイントと先週末比1.53ポイント上昇した。