香港大引け:3日ぶりに大幅反発、18000ポイント回復で約2週間ぶり高値

29日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反発。終値は前日比5.24%高の18204.68ポイントだった。中国企業指数は6.20%高の6236.72ポイント。メインボードの売買代金は概算で1667億5000万HKドル。


ハンセン指数は終日プラス圏で堅調に推移した。指数は前日に2週間超ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったほか、中国証券監督管理委員会(CSRC)が不動産企業によるエクイティ・ファイナンスの規制緩和に向けた5つの措置を発表したことを受け、投資家心理が改善。本土不動産関連銘柄を中心に幅広い銘柄に買いが波及した。中国国務院(内閣に相当)の新型コロナウイルス対策総合機関が現地時間午後3時から記者会見を行うと伝わり、規制緩和への期待感も指数を押し上げた。指数は結局、心理的節目の18000ポイントを回復し、16日以来、約2週間ぶりの高値でこの日の取引を終えた。


ハンセン指数構成銘柄では、碧桂園服務(06098)が13%超、龍湖集団(00960)が11%超、華潤置地(01109)と中国海外発展(00688)が7%超上昇するなど本土不動産株が大幅高。美団(03690)やアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)なども買われて指数を押し上げた。決算を発表した阿里健康(00241)は10%近く上昇。指数構成銘柄で下落はチャイナ・モバイル(00941)のみだった。


この他では、万科企業(02202)や広州富力地産(02777)が10%超上昇したほか、衆安在線財産保険(06060)や長城汽車(02333)の上昇も目立った。決算を発表した華住集団(01179)が14%超上昇、六福集団(00590)が4%近く上昇。半面、国美零售(00493)は利益確定の売りに押された。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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