香港大引け:反落、中盤以降はマイナス圏 米株安や利益確定売りで

6日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.40%安の19441.18ポイントだった。中国企業指数は0.80%安の6652.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で1650億HKドル。


ハンセン指数は序盤に一時プラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かず、中盤以降はマイナス圏で軟調に推移した。北京では6日から陰性証明なしでスーパーやオフィスなどの利用が可能になっており、防疫規制の一部緩和が好感されたものの、前日の米株安が嫌気されたほか、ハンセン指数は前日に大幅反発し、約3カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りも相場の重しとなった。中国の貿易統計の発表をあすに控えて様子見ムードも強まった。


ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(09988)が約3%下げたほか、テンセント(00700)や美団(03690)が売られて指数を押し下げた。前日に20%近く上昇していた阿里健康(00241)は1.84%安と利益確定の売りに押された。石薬集団(01093)や中升集団(00881)の下落も目立った。半面、中国海外発展(00688)や碧桂園服務(06098)など本土不動産株が買われたほか、康師傅控股(00322)や信義光能(00968)も高かった。


この他では、康希諾生物(06185)や上海復星医薬(02196)、衆安在線財産保険(06060)などの下落が目立った。半面、中国本土との相互取引対象に加わったと発表したリープモーター(09863)が6%超上昇した。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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