12日のNY株式相場は続落。世界的景気減速懸念が強まる中、翌日に発表される米6月消費者物価指数(CPI)の上振れへの警戒感から取引終盤に売りが強まった。
今週からスタートする米企業の第2四半期決算発表への警戒感も上値圧迫要因となった。
ダウ平均は172ドル高まで上昇後、終盤に313ドル安まで下落し、192.51ドル安(-0.62%)と3日続落して終了。6月の出荷機数が2019年3月以来の最多を記録したボーイングが7.42%高となったものの、ソフトウェア業界の業績悪化見通しを背景にセールスフォース、マイクロソフトが4%超下落したほか、トラベラーズ、シェブロン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ナイキなども1%超下落した。
S&P500も前日終値を挟んでもみ合ったが、終盤に売られ0.92%安と3日続落して終了。
ハイテク株主体のナスダック総合も0.95%安と2日続落した。業種別ではエネルギーの2.03%安を筆頭にS&P500の全11セクターが下落。IT、ヘルスケアも1%超下落した。
翌日に発表される6月CPIは前年比+8.8%と、5月分の+8.6%から伸びが加速すると予想されている中、一部で更なる上振れ見通しも強まった。
7月26-27日に開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.50%または、0.75%の利上げが予想されているが、CPIの上振れ見通しを背景に、大幅利上げ継続への警戒感が強まった。