香港大引け:反発もイベント前に上値重い、SMICは9%超上昇

13日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.68%高の19596.20ポイントだった。中国企業指数は0.40%高の6654.85ポイント。メインボードの売買代金は概算で1240億8000万HKドル。


ハンセン指数は安く始まった後、ほどなくプラス圏に浮上した。中国本土と香港の隔離なし往来が早ければ2023年1月上旬にも解禁されると伝わったほか、香港政府が14日付で新型コロナウイルスの感染抑制のためのアプリ「安心出行」の運用を見直すと発表したことを受け、投資家心理が改善した。ただ、米11月消費者物価指数(CPI)の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが強まったほか、中国本土市場の軟調な値動きも上値を重くした。


ハンセン指数構成銘柄では、中国政府が1兆元を超える規模の半導体産業支援策を策定中と伝わり、SMIC(00981)が9%超上昇したほか、中国本土との往来正常化への期待から九龍倉置業地産(01997)や新鴻基地産(00016)、周大福珠宝(01929)なども大きく買われた。半面、翰森製薬(03692)や阿里健康(00241)の下落が目立った。


この他では、華虹半導体(01347)が17%超上昇。六福集団(00590)やササ・インターナショナル(00178)、カフェ・ド・コラル(00341)なども大幅高。半面、創業者が逮捕されたと伝わった広州富力地産(02777)が11%超下落。遠洋集団(03377)や康希諾生物(06185)の下落も目立った。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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