20日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.33%安の19094.80ポイントだった。中国企業指数は2.00%安の6472.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で962億5000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安やきょうの中国本土市場の下落が嫌気されたほか、中国の12月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が前月と同水準に据え置かれたことも相場の重しとなった。日銀が長期金利の許容変動幅の拡大を決めたことを嫌気し、後場に一時、心理的節目の19000ポイントを割る場面もあった。指数は結局、7日以来、約2週間ぶりの安値を連日で更新してこの日の取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(09988)やテンセント(00700)が3%超下落し、指数を押し下げた。碧桂園(02007)や龍湖集団(00960)、華潤置地(01109)など本土不動産株の下落も目立った。2022年12月本決算で55-65%減益となる見通しを発表した信義ガラス(00868)は4%超下落。半面、東方海外(00316)や新奥能源(02688)が買われた。
この他では、「先旧後新」増資で正味6.2億HKドルを調達すると発表した雅居楽集団(03383)が17%超下落。半面、中国と香港の証券当局が中国本土市場と香港の相互取引制度について、香港にプライマリー上場している外国企業なども対象に含めると19日に発表したことを受け、サムソナイト(01910)が4%超上昇した。香港政府が防疫規制をさらに緩和する方針を示したことを受け、ササ・インターナショナル(00178)やカフェ・ド・コラル(00341)も買われた。