香港大引け:小幅に4日続伸で約半年ぶり高値、利益確定売りや様子見ムードも

週明け16日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に4営業日続伸。終値は前営業日比0.04%高の21746.72ポイントだった。中国企業指数は0.55%安の7350.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で1407億6000万HKドル。


ハンセン指数は前週末のNY市場が上昇した流れを引き継ぎ、前場はプラス圏で推移したが、後場はマイナス圏での推移が目立った。米インフレ指標の鈍化を受けて利上げの減速期待が強まったほか、中国のゼロコロナ政策終了で景気回復への期待も高まったが、ハンセン指数は13日まで3日続伸し、ほぼ半年ぶりの高値水準とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。また、中国で17日に2022年10-12月期の国内総生産(GDP)などの主要経済指標が発表される予定で、様子見ムードも広がった。指数は結局、2022年7月5日以来、約半年ぶり高値を更新してこの日の取引を終えた。


ハンセン指数構成銘柄では、創科実業(00669)が6%超上昇したほか、舜宇光学科技(02382)や恒基兆業地産(00012)、信義ガラス(00868)の上昇も目立った。半面、美団(03690)が3%超下落して相場の重しとなったほか、レノボグループ(00992)や海底撈国際(06862)も安かった。


この他では、暗号資産(仮想通貨)のビットコインが大幅上昇したことを受け、多く保有する美図(01357)が27.7%上昇したほか、アリババ集団(09988)の傘下企業が転換社債の権利行使でA株2億4800万株取得する意向と発表した紅星美凱龍家居(01528)が29.59%高と急騰した。半面、董事長を務めた万峰氏が消息不明となっているとの報道が嫌気され、新華人寿保険(01336)が3%近く下げた。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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