香港大引け:4日ぶり大幅反落で一時22000ポイント割れ、アリババ集団は7%安

週明け30日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前営業日比2.73%安の22069.73ポイントだった。中国企業指数は3.57%安の7496.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で2032億4000万HKドル。


ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。今週は中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)、米雇用統計など重要イベントが控えており、様子見ムードが強まったほか、ハンセン指数は前週末に終値で2022年3月1日以来、約11カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りも相場の重しとなった。指数は徐々に下げ幅を拡大し、終盤に一時、心理的節目の22000ポイントを下回る場面もあった。


ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(09988)が7%超、テンセント(00700)が6%超それぞれ下落し、指数を押し下げた。碧桂園(02007)や阿里健康(00241)、海底撈国際(06862)の下落も目立った。半面、ホンコン・チャイナガス(00003)や中電控股(00002)、香港鉄路(00066)などが買われた。


この他では、中国旅遊集団中免(01880)が13%超下落したほか、光大証券(06178)や康龍化成(03759)も安かった。2022年12月本決算で赤字転落する見通しを発表したシノペック上海石化(00338)は6%超下落。半面、タイのコングロマリット、チャロン・ポカパン(CP)グループのバイオケミカル事業者、正大企業(03839)が68.35%高と急騰。CPグループの謝国民会長がアリババ集団の創業者として知られる馬雲氏と香港で会っていたと伝わり、材料視された。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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