週明け18日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比2.70%高の20846.18ポイントだった。中国企業指数は3.03%高の7168.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で1160億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を広げる展開。前週のハンセン指数が5日続落し、約1カ月半ぶり安値を更新した後とあって、買い戻しが優勢。7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で通常の4倍にあたる1%の利上げを決めるとの見方が後退したことに加え、中国で広がりをみせる住宅ローン返済拒否問題への懸念が和らいだことが地合いの改善につながった。住宅購入者が未完成住宅のローン返済を拒否する動きが拡大する中、中国の銀行保険監督管理委員会の責任者が物件の引き渡しに向けて住宅都市建設部や中国人民銀行(中央銀行)などと協力していく方針を示した。もっとも、20800ポイント付近では上値の重さが目立ち、中盤以降はおおむね同水準でもみ合った。
ハンセン指数構成銘柄では、先週急落した碧桂園(02007)、碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)など本土系不動産株が買い戻された。電動工具大手の創科実業(00669)、大型ネット株の美団(03690)、石油メジャーのCNOOC(00883)、スマホ大手の小米集団(01810)も上昇が目立った。半面、先週末に逆行高を演じた自動車・電池メーカーのBYD(01211)が軟調だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.02%高の4574.40ポイントと反発した。データセンター運営の万国数拠(09698)、美団、動画プラットフォームのビリビリ(09626)、小米集団が上昇率上位。下落は画像認識システムのセンスタイム(00020)、新興自動車メーカーの小鵬汽車(09868)、蔚来集団(09866)の3銘柄のみだった。