17日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.28%安の20719.81ポイントだった。中国企業指数は1.39%安の6991.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で897億3000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を挟んでもみ合った後、ほどなくマイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大した。強い経済指標や要人発言を受けて米国の早期利上げ停止期待が後退し、前日のNY市場が下落した流れを引き継いだ。中国の景気回復への期待は強いものの、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらないなか、週末を前に持ち高を調整する動きも強まった。指数は序盤に心理的節目の21000ポイントに乗せる場面もあったが、1月3日以来、約1カ月半ぶり安値でこの日の取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、百度(09888)が4%超下げたほか、アリババ集団(09988)や美団(03690)、テンセント(00700)などハイテク株が売られて指数を押し下げた。龍湖集団(00960)や小米集団(01810)の下落が目立ったほか、前引け後に2022年10-12月期決算を発表したレノボグループ(00992)も安かった。半面、中国宏橋(01378)や信義ガラス(00868)が高かったほか、1月の石炭販売量が4%増加したと発表した中国神華能源(01088)も買われた。
このほかでは、包凡会長と連絡が取れない状態にあると明らかにした華興資本(01911)が28.20%安と急落。半面、超媒体控股(00072)が79.37%高と急騰。新世界発展(00017)の執行取締役副会長兼最高経営責任者(CEO)を務める鄭志剛氏が16日付で執行取締役共同会長に就任したと発表したことが好感された。