香港大引け:続落で約1カ月半ぶり安値、香港地場株に買い

22日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.51%安の20423.84ポイントだった。中国企業指数は1.33%安の6832.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で1146億HKドル。


ハンセン指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、序盤は売り優勢だったが、香港政府が発表した2023年度(23年4月-24年3月)予算案を受けて恩恵が期待できそうな香港地場株を中心に買いが入り、指数は一時プラス圏に浮上した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念などが相場の重しとなり、再びマイナス圏に沈むと、終値で1月3日以来、約1カ月半ぶり安値を連日で更新した。


ハンセン指数構成銘柄では、創科実業(00669)が7%近く下落。大口取引先の米ホームセンター大手ホーム・デポが需要の縮小を警告し、嫌気した売りが膨らんだ。JDドットコム(09618)やアリババ集団(09988)、テンセント(00700)も売られて指数を押し下げた。半面、前日に決算を発表したHSBC(00005)とハンセン銀行(00011)の上昇が目立った。政府予算案の発表を受けて周大福珠宝(01929)などが買われたほか、九龍倉置業地産(01997)や恒基兆業地産(00012)、新鴻基地産(00016)も高かった。


この他では、2022年12月中間決算を発表した信和置業(00083)が1.35%安、22年12月本決算で赤字が拡大する見通しを発表した金蝶国際ソフト(00268)が0.91%安だった。半面、海信家電集団(00921)や中集車両(01839)、長城汽車(02333)などが高かった。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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