24日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比1.68%安の20010.04ポイントだった。中国企業指数は2.28%安の6703.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で1163億1000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。23日に発表された18日までの1週間の米新規失業保険申請件数が予想を下回る強い結果となったことで、利上げが長期化するとの見通しが一段と強まり、相場の重しとなった。積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらないなか、1月の米個人消費支出・個人所得や1月の米新築住宅販売などの発表を控えて様子見ムードも強まった。指数は心理的節目の20000ポイントを守ったものの、終値は昨年12月30日以来、約2カ月ぶり安値だった。
ハンセン指数構成銘柄では、ネットイース(09999)が11%超下落したほか、百度(09888)やアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)、美団(03690)などハイテク株が売られて指数を押し下げた。吉利汽車(00175)や碧桂園服務(06098)の下落も目立った。半面、粉飾決算疑惑を否定して取引を再開した創科実業(00669)が4%超上昇。銀河娯楽(00027)やサンズ・チャイナ(01928)も高かった。
この他では、長城汽車(02333)や蔚来集団(09866)など自動車株が大きく下げた。半面、太平洋航運(02343)が9%超上昇したほか、センスタイム(00020)は4%超上昇。拡張現実(AR)の応用開発を手掛ける同社初の「AR全国産業運営センター」の正式開業が材料視された。