14日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比2.27%安の19247.96ポイントだった。中国企業指数は2.29%安の6439.00ポイント。メインボードの売買代金は概算で1308億9000万HKドル。
ハンセン指数は小安く始まった後、前場に下げ幅を拡大し、その後も軟調に推移した。米シリコンバレーバンク(SVB)に続いてシグネチャー・バンクも経営破綻したことで、金融不安が世界的に拡大するとの懸念が相場の重しとなった。また、指数は前日に2%近く上昇した後とあって、利益確定の売りが広がったほか、中国では15日に小売売上高や鉱工業生産などの主要経済指標が発表される予定で、様子見ムードも強まった。指数は結局、昨年12月21日以来、約3カ月ぶり安値でこの日の取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(00005)やAIAグループ(01299)が4%超下げたほか、アリババ集団(09988)、美団(03690)が売られて指数を押し下げた。碧桂園服務(06098)や龍湖集団(00960)、信義ガラス(00868)の下落も目立った。半面、SMIC(00981)が7%近く上昇。長江インフラ(01038)や中電控股(00002)も高かった。
この他では、衆安在線財産保険(06060)が7%超下げたほか、中国華融資産管理(02799)や長城汽車(02333)も大きく下げた。半面、2022年12月本決算を発表した平安健康医療科技(01833)が2.7%高。招金鉱業(01818)や霊宝黄金(03330)など産金株も買われた。