香港大引け:3日ぶり反発、金融不安後退 テンセントは4%超上昇

28日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比1.11%高の19784.65ポイントだった。中国企業指数は1.22%高の6729.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で1061億3000万HKドル。


ハンセン指数は高く寄り付いた後、序盤に前日終値付近まで上げ幅を縮める場面もあったが、その後はプラス圏で堅調に推移した。金融システム不安の後退を受けて前日のNY市場でダウ平均が上昇した流れを引き継いだ。また、アジアの取引時間帯にダウ平均先物が上昇したことも投資家心理を強気に傾けた。


ハンセン指数構成銘柄では、テンセント(00700)が4%超上昇したほか、美団(03690)やHSBC(00005)が買われて指数を押し上げた。原油先物価格の上昇を受けてシノペック(00386)やCNOOC(00883)が高かったほか、中升集団(00881)や周大福珠宝(01929)の上昇も目立った。半面、2022年12月本決算を発表した康師傅控股(00322)が10%超下落。アリババ集団(09988)や阿里健康(00241)も売られた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.94%高の4144.12ポイント。小鵬汽車(09868)や理想汽車(02015)が高かった半面、ソフトバンクグループが保有株1億9000万株を売却したことが明らかになったセンスタイム(00020)が4%超下落した。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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