香港大引け:6日ぶり反落、持ち高調整の売りが重し センスタイムは12%超上昇

4日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比0.66%安の20274.59ポイントだった。中国企業指数は0.94%安の6875.47ポイント。メインボードの売買代金は概算で1193億9000万HKドル。


ハンセン指数は終日マイナス圏で推移した。中国本土市場の上昇を受けて下げ幅を縮小する場面もあったが、勢いは続かなかった。積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらないなか、香港市場は5日が清明節、7日がイースターで休場となることから、持ち高調整の売りが相場の重しとなった。また、指数は前日まで5日続伸した後とあって、利益確定の売りも広がった。


ハンセン指数構成銘柄では、美団(03690)やアリババ集団(09988)が売られて指数を押し下げた。李寧(02331)や碧桂園服務(06098)、信義ガラス(00868)の下落も目立った。半面、SMIC(00981)が大幅に続伸。原油高を受けてCNOOC(00883)やペトロチャイナ(00857)が買われたほか、チャイナ・ユニコム(00762)やチャイナ・モバイル(00941)も高かった。


この他では、蔚来集団(09866)や小鵬汽車(09868)が大きく下げたほか、遠洋集団(03377)や中国金茂(00817)も売られた。半面、近くAIに関連する製品を発表するとの報道を受けてセンスタイム(00020)が12%超上昇。例年オフシーズンに当たる1-3月のインフラ建設が活況との報道を受け、中国中鉄(00390)や中国鉄建(01186)、中国交通建設(01800)も大幅高となった。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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