21日のNY株式相場は3日続伸。決算が好感されたテスラ(+9.78%)の大幅高や欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げを受けたドル安、米10年債利回りの低下を追い風にハイテク株が上昇し、相場をけん引した。
朝方は新規失業保険申請件数や7月フィラデルフィア連銀業況指数などの経済指標の悪化や、決算が嫌気されたユナイテッド航空やAT&Tなどの下落が重しとなったものの、主要3指数はそろってほぼ一日の高値で終了した。
前日までの2日間で802ドル上昇したダウ平均は、朝方に340ドル安まで下落後、162.06ドル高(+0.51%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.99%高、1.36%高で終了し、3指数がそろって3日続伸となった。
ダウ平均採用銘柄はベライゾン、ダウ・インクが2%超下落した一方、ボーイング、セールスフォース、ゴールドマン・サックス、アップルが1.5%超上昇した。
S&P500の11セクターは原油安を受けたエネルギーが1.69%安となりコミュニケーションが0.21%安となった一方、テスラの上昇を受けて一般消費財が2.25%高となったほか、ヘルスケア、IT、素材、不動産も1%超上昇した。
投資家の不安心理を示すVIX指数は23.11ポイントと前日比0.77ポイント低下。4月21日以来の低水準となった。
引け後の動きではSNSのスナップが時間外で26%安と急落。第2四半期の売上高が予想を下回り、赤字が予想を上回ったほか、第3四半期の見通しを公表しなかったことも嫌気された。
スナップの急落を受けてメタ・プラットフォームズとピンタレストが時間外で4-5%下落し、アルファベットも3%近く下落した。