香港大引け:続落で20000ポイント割れ、約1カ月ぶり安値

週明け24日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.58%安の19959.94ポイントだった。中国企業指数は0.46%安の6733.14ポイント。メインボードの売買代金は概算で964億4000万HKドル。


ハンセン指数はほぼ終日マイナス圏で軟調に推移した。序盤に心理的節目の20000ポイントを割ると、終値で3月28日以来、約1カ月ぶり安値を連日で更新した。中国本土市場の下落が嫌気されたほか、米中関係の悪化なども警戒された。また、27日には米国の国内総生産(GDP)、30日には中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される予定で、結果を見極めようと様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。


ハンセン指数構成銘柄では、李寧(02331)や海爾智家(06690)、龍湖集団(00960)、チャイナ・ユニコム(00762)などの下落が目立った半面、阿里健康(00241)が5%近く上昇。BYD(01211)や石薬集団(01093)、シノペック(00386)も高かった。


この他では、天斉リチウム(09696)が4%超下落。チリが国内リチウム産業の国有化を表明したことで、供給リスクを警戒する売りが出たもよう。半面、遼寧省瀋陽市政府が株式30%の取得を計画していると伝わり、ブリリアンス・チャイナ(01114)が5%超上昇。2023年1-3月期決算で110-120%増益となる見通しを発表した新華人寿保険(01336)も買われた。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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