28日のNY株式相場は続伸。やや軟調にスタートしたものの、インテル株の上昇や過度な景気悪化懸念が和らいだことが支援となった。
前日に524ドル高となったダウ平均は朝方に97ドル安まで下落したものの、272ドル高(+0.80%)とほぼ一日の高値で終了。
S&P500も0.20%安まで下落後、0.83%高とほぼ高値引けとなった。
ハイテク株主体のナスダック総合は、アマゾン株の下落が重しとなり0.49%安まで下落したが、0.69%高で終了した。
業種別ではエネルギー、金融、不動産、素材、IT、資本財などS&P500の9セクターが上昇し、公益、一般消費財の2セクターが小幅に下落した。
週間では、ダウ平均が0.86%高、S&P500が0.87%高、ナスダック総合が1.28%高とそろって反発した。
月間ではダウ平均が2.48%高と1月以来の大幅高、S&P500も1.46%高となり、ともに2カ月続伸。
3月に6.69%上昇したナスダック総合も0.04%高とプラス圏で終了した。
寄り前に発表された米3月個人消費支出 (PCE) 価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前年比+4.6%となり市場予想の+4.5%を上回った。前月分も同+4.6%から+4.7%に上方修正されたことで、5月2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利上げ見通しが一段と強まった。
寄り後に発表された米4月シカゴ地区購買部協会景気指数は48.6と予想の43.5を大幅に上回ったことで、足もとで強まった景気減速懸念が和らいだ。
決算発表銘柄は、クラウド事業の減速見通しが嫌気されたアマゾン・ドット・コムが3.98%安となり、売上高が予想を下回ったスナップも17.05%安と急落した。
一方、売上高が予想を上回り、赤字幅が予想を下回ったインテルが4.02%上昇した。