9日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比2.12%安の19867.58ポイントだった。中国企業指数は2.36%安の6735.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で1221億4000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ終日マイナス圏で軟調に推移した。10-11日に米国と中国で物価統計が発表される予定で、結果を見極めようと様子見ムードが広がったほか、指数は前日まで3営業日続伸し、約半月ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りも相場の重しとなった。前場は小幅安で推移したが、後場に入って本土市場が下げに転じると、香港市場も下げ幅を拡大し、心理的節目の20000ポイントを割ってこの日の取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセント(00700)やAIAグループ(01299)、アリババ集団(09988)がいずれも3%超下落し、指数を押し下げた。SMIC(00981)が7%超、申洲国際集団(02313)が6%超下落したほか、阿里健康(00241)や薬明生物技術(02269)の下落も目立った。半面、JPモルガンが投資判断と目標株価を引き上げたホンコン・チャイナガス(00003)が6%超上昇。中国神華能源(01088)や九龍倉置業地産(01997)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.95%安の3798.70ポイント。センスタイム(00020)が6%超安と大幅に続落したほか、小鵬汽車(09868)や閲文集団(00772)の下落も目立った。