香港大引け:小幅続伸、後場は軟調推移も引け際に切り返し

16日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.04%高の19978.25ポイントだった。中国企業指数は0.14%高の6789.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で783億9000万HKドル。


ハンセン指数は心理的節目の20000ポイントに乗せて寄り付いた後、前場はプラス圏で堅調に推移した。米債務上限問題への警戒感がやや和らいだことで、香港市場でも買いが先行した。ただ、上海総合指数が後場に入って下げ幅を拡大したことが嫌気されたほか、小売売上高や鉱工業生産など中国の主要経済指標がいずれも市場予想から下振れたことが相場の重しとなり、後場はマイナス圏での推移が目立った。指数は終値で20000ポイントを守ることはできなかったが、大引けにかけて下げ幅を縮小してプラス圏に浮上すると、8日以来の高値を連日で更新した。


ハンセン指数構成銘柄では、テンセント(00700)や美団(03690)が買われて指数を押し上げたほか、信義光能(00968)やJDドットコム(09618)の上昇も目立った。1-3月期決算を発表する百度(09888)も高かった。半面、碧桂園(02007)が5%下げたほか、東方海外(00316)や九龍倉置業地産(01997)も安かった。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.83%高の3958.25ポイント。JDドットコムや百度のほか、理想汽車(02015)やウェイボー(09898)が上昇率上位。半面、京東健康(06618)や小鵬汽車(09868)、万国数拠(09698)が売られた。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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