26日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.67%高の20905.88ポイントだった。中国企業指数は1.53%高の7185.19ポイント。メインボードの売買代金は概算で965億3000万HKドル。
ハンセン指数は終日プラス圏で堅調に推移し、終値は11日以来、約2週間ぶり高値だった。アリババ集団(09988)が5%近く上昇し、相場の上げを主導。香港上場の扱いを現在の「セカンダリー上場」から「プライマリー上場」へ切り替える方針を明らかにしたことを受け、将来的に相互取引制度を通じた中国本土市場からの資金「北水」の流入が期待できるとの見方から大きく買われた。また、米中首脳会談が今週中にも開催される見通しで、米中対立の緩和や対中制裁関税の解除への期待感も広がり、相場を支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団が大きく上げたほか、本土不動産株の碧桂園(02007)が13%超、龍湖集団(00960)や中国海外発展(00688)、華潤置地(01109)が3%超上昇した。中国では住宅ローンの返済拒否問題が全国的に拡大しており、中国房地産業協会と浙江省房地産業協会が26日、プロジェクトが困難に陥った企業が金融機関と協議する場を設けたと伝わり、好感された。原油価格の上昇を受けてCNOOC(00883)やペトロチャイナ(00857)も買われた。半面、中国蒙牛乳業(02319)や創科実業(00669)、SMIC(00981)が売られた。
この他では、クレディ・スイスが目標株価を引き上げた長飛光纖(06869)が13%超上昇。半面、2022年6月中間決算で30-35%減益となる見通しを発表した中国信達資産管理(01359)が3%超下落。センスタイム(00020)は5%超下げた。