26日のNY株式相場は大幅高。物価上昇が続き、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化が意識されたものの、エヌビディアの決算を好感する流れが続いたほか、米債務上限引き上げを巡る与野党協議の進展期待も支援となった。
来週月曜日がメモリアルデーの祝日で、3連休を控えた持ち高調整も買いにつながった。
前日までの5日続落したダウ平均は397ドル高まで上昇し、328.69ドル高(+1.00%)の33093.34ドルと6日ぶりに反発して終了。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.30%高、2.19%高とともに大幅に2日続伸した。
週間ではダウ平均が1.00%安と反落したものの、S&P500が0.32%高と2週続伸し、ナスダック総合は2.51%高と大幅に5週続伸した。
S&P500の11セクターは8セクターが上昇し、3セクターが下落。IT、一般消費財が2%超上昇し、コミュニケーション、不動産も1%超上昇。
一方、エネルギー、ヘルスケア、公益が0.1-0.3%の小幅安となった。
FRBがインフレ指標として注目する米4月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品・エネルギーを除くコアPC価格指数が前月比+0.4%と前月分や市場予想の+0.3%を上回り、前年比でも+4.7%と前月分と予想の+4.6%を上回る伸びとなった。
強いコアPC価格指数を受けてCMEのフェド・ウォッチが示す6月13-14日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の確率が前日の52%から71%に上昇し、金利据え置き確率は29%に低下した。
引け後の動きでは、イエレン米財務長官が米国がデフォルトする可能性があるXデーを、これまでの6月1日から6月5日に変更した。