香港大引け:5日ぶり反発、買い戻し広がるも様子見ムードが重し

30日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.24%高の18595.78ポイントだった。中国企業指数は0.52%高の6283.71ポイント。メインボードの売買代金は概算で945億4000万HKドル。


ハンセン指数は高く始まった後、中盤はマイナス圏で軟調に推移したが、後場に下げ幅を縮小し、小幅高でこの日の取引を終えた。指数は前日まで4日続落し、約6カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったほか、中国政府による景気対策への期待も買いを支えた。ただ、31日に中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、6月2日に米雇用統計が発表される予定で、結果を見極めようと様子見ムードも強まり、上値は重かった。


ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(09988)やテンセント(00700)が1%前後上昇し、指数を押し上げたほか、舜宇光学科技(02382)や百度(09888)の上昇も目立った。半面、東方海外(00316)が5%超下落。恒基兆業地産(00012)や中国生物製薬(01177)も売られた。


この他では、2023年1-3月期決算で黒字転換した華住集団(01179)が1.52%高。創業者で大株主の謝清海氏と葉維義氏が発行済み株式の最大30%を広発証券(01776)に売却する交渉を行っていると発表したバリュー・パートナーズ(00806)は15%近く上げて寄り付いたものの、終値は0.90%高。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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