(5日終値)
ドル・円相場:1ドル=139.58円(前営業日比▲0.37円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.56円(▲0.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0713ドル(△0.0005ドル)
ダウ工業株30種平均:33562.86ドル(▲199.90ドル)
ナスダック総合株価指数:13229.43(▲11.34)
10年物米国債利回り:3.68%(▲0.02%)
WTI原油先物7月限:1バレル=72.15ドル(△0.41ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1974.3ドル(△4.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
5月米サービス部門PMI改定値 54.9 55.1
5月米総合PMI改定値 54.3 54.5
5月米ISM非製造業指数 50.3 51.9
4月米製造業新規受注(前月比) 0.4% 0.6%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。5月米サービス部門PMI改定値が54.9と予想の55.1を若干下回ったほか、5月米ISM非製造業指数が50.3と予想の52.2より弱い内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。オセアニア時間の安値139.91円を下抜けて一時139.25円まで値を下げた。米10年債利回りは3.75%台から3.65%台まで急低下した。
ただ、米10年債利回りが上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り、139.82円付近まで下げ渋る場面があった。
・ユーロドルは小反発。低調な米経済指標が相次いだことで全般ドル売りが先行。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「物価圧力は依然として強い」と述べたほか、ナーゲル独連銀総裁が「基調的なインフレ圧力はあまりに高すぎる」「まだ数回の利上げが必要」などと発言するとユーロ買いが優勢となり、一時1.0722ドルまで値を上げた。ただ、そのあとは1.07ドル台前半で値動きが鈍った。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。欧州市場では一時150.20円まで買われる場面もあったが、NY市場に入ると失速した。ドル円の下落につれた売りが出て、23時30分前には一時149.23円と日通し安値を更新した。ただ、ユーロドルの上昇につれた買いも入ったため下値は限定的だった。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは軟調だった。対ドルでは一時2万5415ドル前後まで下落したほか、対円では355万円台まで売られた。米証券取引委員会(SEC)が大手仮想通貨取引所であるバイナンスと同社のチャンポン・ジャオ最高経営責任者(CEO)ら経営陣を提訴したことが嫌気された。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。前週末に700ドル超上昇し今年最大の上げ幅を記録したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。5月米ISM非製造業指数が予想を下回ったことも相場の重しとなった。アップルは年次開発者会議「WWDC」が始まる前は買いが先行し、上場来高値を更新したが、次第に売りが優勢となり終値では下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落。前週末に昨年4月以来の高値を付けたあとだけに利食い売りなどが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。前週末発表の5月米雇用統計を受けて米金融引き締めの長期化観測が高まる中、この日も債券売りが先行した。ただ、5月米ISM非製造業指数が予想を下回ったことが伝わると買い戻しが優勢となり持ち直した。
・原油先物相場は3日続伸。週末に行われた石油輸出国機構(OPEC)プラスでは来年まで協調減産が延長されたことで、時間外の原油先物価格は大きく窓を開けて75ドル台まで上昇した。欧米参入後は、今月に入り上げ幅が大きかったこともあり、利食いの売りも入り、上げ幅を縮めて引けている。
・金先物相場は反発。本日発表された複数の米経済指標が市場予想より下回ると、米金利が低下し、ドルも売られた流れを受けて金先物価格は反発した。一時、先週末の雇用統計前の水準をほぼ取り戻す水準まで上げ幅を広げる場面もあった。