7日のNY株式相場は高安まちまち。エネルギーや資本財などの景気敏感株が上昇した一方、年初から大きく上昇したハイテク株が利益確定売りに押された。
来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる中、前日の豪準備銀行(RBA)に続き、カナダ銀行(BOC)も予想に反して政策金利を引き上げたことで、米国でも金融引き締め長期化の可能性が意識された。
ダウ平均は135ドル高まで上昇し、91.74ドル高(+0.27%)の 33665.02ドルで終了した一方、S&P500は0.36%高の4299.19ポイントまで上昇後、0.38%安の4267.52ポイントと反落して終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.64%高まで上昇後、1.29%安と大幅に反落して終了した。
S&P500は週初5日に続いて心理的節目の4300ポイント手前で跳ね返された。
S&P500の11セクターは、エネルギーが2.65%高となったほか、不動産、公益、資本財、素材も1%超上昇した一方、コミュニケーションが1.87%安、ITが1.62%安となり、一般消費財も0.91%下落した。
BOCのサプライズ利上げを受けて米10年債利回りは前日の3.70%台から3.79%台に上昇。
CMEのフェド・ウォッチが示す6月FOMCでの金利据え置き確率は前日の78%から66%に低下し、0.25%の利上げ確率は34%に上昇した。