NYダウ43ドルと4日続伸 ナスダックは2019年以来の7週続伸

9日のNY株式相場は続伸。来週に物価指標の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控え、様子見姿勢が強まったものの、センチメントやテクニカルの改善を背景におおむね堅調に推移した。


ダウ平均は141ドル高まで上昇後、43.17ドル高(+0.13%)と小幅に4日続伸して終了し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.11%高、0.16%高とともに小幅に2日続伸。


前日に終値で昨年10月安値から20%超上昇し、「強気相場」入りしたS&P500は一時、4322.62ポイントまで上昇し、2022年8月以来の水準を回復した。


週間ではダウ平均が0.34%高と2週続伸し、S&P500が0.39%高と4週続伸。

ナスダック総合は0.14%高と小幅ながら7週続伸し、2019年11月以来の長期連騰を記録した。


S&P500の11セクターはIT、一般消費財、ヘルスケアなど5セクターが上昇し、素材、公益、エネルギー、不動産など6セクターが下落した。


ダウ平均採用銘柄は、セールスフォースが2.76%高となったほか、ユナイテッドヘルス、IBM、ウォルマートが0.6%超上昇した一方、ダウ・インク、インテル、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、ホーム・デポが1%超下落した。


来週は13日の米5月消費者物価指数(CPI)や14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果に注目が集まる。

CMEのフェド・ウォッチが示す6月FOMCでの政策金利据え置き確率は71%となっている。



国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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