16日のNY株式相場は反落。小高くスタートしたものの、足もとで大幅に上昇したことで、3連休を控えた週末の持ち高調整売りが優勢だった。
6月の第3金曜日で、株価指数先物・オプション、個別株オプションなどの最終売買日が重なるクワドルプル・ウィッチングに絡む売買も株価の重しとなった。
ダウ平均は朝方に180ドル高まで上昇したが、終盤に122ドル安まで下落し、108.94ドル安(-0.32%)と反落して終了。
S&P500も0.51%高まで上昇後、0.42%安まで反落し、0.37%安で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は、0.59%高まで上昇後、0.74%安まで反落し、0.68%安で終了。ともに7日ぶりの反落となった。
ただ、週間ではダウ平均が422.34ドル高(+1.25%)と3週続伸となり、S&P500が2.58%高と5週続伸。ナスダック総合は3.25%高と大幅に8週続伸した。
S&P500とナスダック総合の週間上昇率は3月以来の大きさとなり、ナスダック総合は2019年以来の長期連騰を記録した。
経済指標は、6月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が63.9と5月分の59.2や市場予想の60.0を上回り、併せて発表された1年先期待インフレ率速報値は3.3%と5月分の4.2%から低下。
消費者心理の改善と同時にインフレ指標の低下も示す好ましい結果となった。
業種別ではS&P500の3セクターが上昇し、8セクターが下落。
公益、素材、生活必需品が1%未満の小幅高となった一方、コミュニケーションが1.00%安と下落率トップとなり、ITが0.83%安。金融、一般消費財、資本財、不動産なども小幅に下落した。
週間ではエネルギー(-0.71%)を除く10セクターが上昇した。ITが4.44%高、素材が3.32%高、一般消費財が3.15%高、資本財が2.95%高となったほか、コミュニケーションが2.13%高、生活必需品が1.97%高となった。
ダウ平均採用銘柄は、インテルが週間で16.05%高、ナイキが7.30%高となったほか、アムジェン、シスコ・システムズ、マイクロソフト、3M、キャタピラーが4%超上昇した。
一方、ユナイテッドヘルスが週間で7.12%安となり、セールスフォース、メルク、シェブロンも1%超下落した。