7日のNY株式相場は3日続落。注目された米6月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を下回ったものの、賃金の伸びが予想を上回ったことで米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化見通しが引き続き株式相場の重しとなった。
ダウ平均は軟調にスタート後、114ドル安まで上昇したが、終盤に205ドル安まで下落し、187.38ドル安(-0.55%)で終了。
S&P500も0.65%高まで上昇後、0.29%安で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.92%高まで上昇後、0.13%安で終了した。
主要3指数はそろって3日続落となり、週間ではダウ平均が672.72ドル安(-1.96%)、S&P500が1.16%安、ナスダック総合が0.92%安とそろって反落した。
S&P500の11セクターはエネルギー、素材、資本財など5セクターが上昇し、生活必需品、ヘルスケア、公益、コミュニケーション、不動産など6セクターが下落した。
ダウ平均採用銘柄はキャタピラー、3Mが1%超上昇し、シェブロン、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスも0.7-0.9%上昇した.。
一方、ベライゾン、メルク、ウォルマート、プロクター・アンド・ギャンブルが2-3%下落し、アムジェン、ユナイテッドヘルス、コカ・コーラ、マイクロソフトなども1%超下落した。
寄り前に発表された6月雇用統計は、NFPが20.9万人増と市場予想の22.5万人増を下回り、前月分も33.9万人増から30.6万人増に下方修正された。
しかし、平均賃金は前月比+0.4%と予想の+0.3%を上回り、前年比でも+4.4%と予想の+4.2%を上回った。失業率は5月の3.7%から3.6%に改善し、予想と一致した。
強弱まちまちとなった雇用統計を受けて米ドルが下落し、米2年債利回りが低下した一方、米10年債利回りが上昇。
CMEのフェド・ウォッチが示す7月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利上げ確率は92%と前日と変わらずとなった。