週明け10日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.62%高の18479.72ポイントだった。中国企業指数は0.59%高の6235.24ポイント。メインボードの売買代金は概算で782億9000万HKドル。
ハンセン指数は前週末終値を2%超上回る水準で寄り付いたが、その後は上値の重さが目立った。中国人民銀行(中央銀行)が7日、金融監督当局がアリババ集団(09988)傘下のアント・グループに71億2300万元の罰金(違法所得の没収)を科したと発表。金融プラットフォーム企業に対する是正措置がほぼ完了し、当局の締め付けが終了するとの見方から買いが広がった。ただ、午前に発表された中国の6月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がいずれも市場予想より悪い内容となったことが嫌気されたほか、7日発表の米雇用統計で平均賃金が前月比0.4%上昇し、市場予想を上回ったことで、米国の利上げが長期化するとの懸念も相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団やJDドットコム(09618)、美団(03690)が買われて指数を押し上げたほか、阿里健康(00241)や京東健康(06618)も買われた。新奥能源(02688)や万洲国際(00288)の上昇も目立った。半面、中国蒙牛乳業(02319)や新鴻基地産(00016)、中国宏橋(01378)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.13%高の3945.11ポイント。阿里健康や京東健康、アリババ集団のほか、快手科技(01024)や海爾智家(06690)が上昇率上位だった。半面、閲文集団(00772)や小鵬汽車(09868)の下落が目立った。