香港大引け:大幅反落で20000ポイント割れ、約2カ月半ぶり安値

2日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比2.36%安の19689.21ポイントだった。中国企業指数は2.54%安の6702.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1180億8000万HKドル。


ハンセン指数は心理的節目の20000ポイントを下回って寄り付くと、その後もマイナス圏で軟調に推移し、下落率が一時3%を超える場面もあった。ペロシ米下院議長がきょう夜にも台湾に到着し、あす蔡英文総統と会談すると伝わり、相場の重しとなった。中国は反発を強めており、人民解放軍が南シナ海などで軍事演習を展開。米中間の緊張の高まりが警戒された。指数は結局、5月12日以来、約2カ月半ぶり安値できょうの取引を終えた。


ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(09988)や美団(03690)が売られたほか、テンセント(00700)は一時288.00HKドルまで下落し、取引時間中として2018年11月下旬以来、約3年半超ぶりの安値を付けた。証券会社の目標株価引き下げが相次いだ小米集団(01810)は4%超下落。2022年6月中間決算で39%減益となった信義ガラス(00868)は7%近く下げた。指数構成銘柄で上昇したのは創科実業(00669)のみだった。


この他では、中国企業の米上場廃止問題を巡り、米監査当局が強硬な姿勢をみせたことを嫌気し、ビリビリ(09626)や百度(09888)が大きく売られた。7月の販売統計を発表した小鵬汽車(09868)、蔚来集団(09866)、理想汽車(02015)の3社もそろって売られた。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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