(5日終値)
ドル・円相場:1ドル=135.01円(前営業日比△2.12円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=137.51円(△1.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0183ドル(▲0.0063ドル)
ダウ工業株30種平均:32803.47ドル(△76.65ドル)
ナスダック総合株価指数:12657.55(▲63.03)
10年物米国債利回り:2.83%(△0.14%)
WTI原油先物9月限:1バレル=89.01ドル(△0.47ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1791.2ドル(▲15.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月米雇用統計
失業率 3.5% 3.6%
非農業部門雇用者数変化 52.8万人 39.8万人・改
平均時給(前月比) 0.5% 0.4%・改
平均時給(前年比) 5.2% 5.2%・改
6月米消費者信用残高 401.5億ドル 237.9億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は大幅反発。米労働省が発表した7月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比52.8万人増と予想の25.0万人増を上回り、失業率が3.5%と予想の3.6%より強い内容だったことが分かった。平均時給も前月比0.5%上昇/前年比5.2%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比4.9%上昇を上回った。市場では米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを維持するとの見方が強まり、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化した。24時30分前には一時135.50円まで大幅に値を上げた。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では通常の3倍にあたる0.75%の利上げ確率が約70%まで上昇し、0.50%の利上げを予想する確率が約30%まで低下した。
・ユーロドルは反落。良好な米雇用指標をきっかけに米金利上昇とドル買いが強まると、前日の安値1.0155ドルを下抜けて一時1.0142ドルまで値を下げた。9月FOMCではこれまで0.50%利上げ予想が優勢だったが、米雇用統計後は0.75%利上げ確率が0.50%利上げの確率を上回った。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。ユーロ円やユーロポンドなどユーロクロスの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが入り、1.0193ドル付近まで下げ幅を縮めた。
・ユーロ円は4日続伸。ドル円の上昇につれた買いが優勢となり、23時30分前に一時137.76円と本日高値を付けた。その後の下押しも137.36円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。7月米雇用統計が予想を大幅に上回る良好な結果だったことが伝わると、FRBが積極的な金融引き締めを維持するとの見方から売りが先行。指数は一時230ドル超下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米景気後退への懸念が和らぎ、金融株や景気敏感株に買いが入ると相場は上昇に転じた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落。米長期金利が大幅に上昇すると高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに大幅反落。7月米雇用統計が予想を大幅に上回り、労働市場の改善が示されると、米景気後退懸念がやや和らぎ、相対的に安全資産とされる米国債には売りが集まった。
・原油先物相場は3日ぶり反発。好調な米雇用統計を受けてリセッション(景気後退)への懸念が幾分後退し、原油に買い戻しが入った。ただ、為替相場でドル高が進み、ドル建ての原油の割高感から売りも入り、上値は限られた。
・金先物相場は反落。強い米雇用統計を受けて為替市場でドル高が進み、ドル建ての金は割高感から売りに押された。また、米金利が急上昇したことも金利を生まない金の売りに拍車をかけた。