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お盆を前に商いは低調
今週は5日の安値146.62円、4日の高値148.09円の値幅1.47円の狭いレンジ取引となりました。先週はFOMC&日銀でのドル高・円安を受けて一時150.92円と3月28日以来約4カ月ぶりの高値を付けたあと、月に一度のビッグイベントである「米雇用統計」に全てをひっくり返される展開。さらには、「クーグラーFRB理事が8月8日付で辞任する意向を示した」「トランプ米大統領が雇用統計を集計している米労働統計局(BLS)の局長を解任」と伝わり、一時147.30円まで値を下げていました。
*Trading Viewより
今週も何かと材料・イベントはありましたが、海外勢が夏季休暇入りしていることや、13日からのお盆を前に次第に商いが低調となり、動意が薄い展開となりました。なお、多くの本邦輸出・輸入企業は13日から始まるお盆を前に、11日から長期の夏季休暇に入る予定となっています。
もっとも、週末にかけては自民党の総裁選前倒しへの思惑から円売りも目立ちました。米国株相場の底堅い動き(ナスダック総合は連日で史上最高値を更新)を受けて、日経平均先物の上昇も目立っています。ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比570円高の4万2390円まで上昇し、2024年7月に付けた中心限月ベースでの史上最高値4万2490円に接近する場面がありました。なお、週末の終値は470円高の4万2290円となっています。
*Trading Viewより
市場では「相互関税の大統領令を修正しさかのぼって払い戻すとの説明が伝わり、米関税への過度な警戒感が後退。株価の過熱感を警戒したショートポジションの踏み上げもありそうだ」との声が聞かれています。さらには、「米国株の先高観は強い。米利下げ観測やウクライナ停戦への期待を背景に、米国株が底堅く推移すれば、日本株も上昇しそうだ。日経平均は史上最高値程度まで上昇する余地はある」との指摘もありました。
投機筋の円買いポジション、縮小続く
米商品先物取引委員会(CFTC)が8月8日(日本時間9日早朝)に発表した8月5日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で非商業部門(投機筋)の円の対ドル持ち高は8万2006枚の円買い越し(ドル円のショート)となり、前週から7237枚減少しました。
投機筋の円のポジションは昨年7月2日には18万4223枚の円売り越し(ドル円のロング)となり、2007年6月(18万8077枚)以来の高水準を記録していましたが、そのあとは一転して円買いポジションを構築する動きが優勢に。4月29日には17万9212枚と過去最大を更新しています。ただ、これ以降はその動きが一服しており、円買いポジションは縮小傾向が続いています。
ドル円の一目均衡表チャートを見ると
ドル円の一目均衡表チャートを見ると、転換線(148.77円)は下回って週末の取引を終えていますが、週末の終値(147.74円)で基準線(147.55円)や雲の上限(145.31円)、下限(144.82円)は上回っています。また、先週は重要なポイントである200日移動平均線149.43円の突破は一時的なものとなりましたが、今後ここをしっかりと上抜けてくると上サイドへの期待が高まります。
*Trading Viewより
200日移動平均線は重要な中期線として、機関投資家など多くの市場参加者が注目するポイントになっています。テクニカル的なサポートやレジスタンスとしてだけではなく、ここを中心に投資家心理も大きく変わってくると言われています。この水準を再び超えて行けるかどうかが焦点です。
なお、現在のポジションはドル円ロング@144.235円。一時はポジションを切るかどうかの瀬戸際にきていましたが、現時点ではプラス。しばらくは上サイド突破を期待しながらポジションを維持していきたいところです。
*IG証券より
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