9日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.21%安の20003.44ポイントだった。中国企業指数は0.39%安の6794.77ポイント。メインボードの売買代金は概算で821億8000万HKドル。
ハンセン指数は、中盤に高くなる場面もあったが、勢いは続かなかった。後場に入って再びマイナス圏に沈んだが、心理的節目の20000ポイントをかろうじて上回ってきょうの取引を終えた。香港行政会議(行政長官の諮問機関)の招集人、葉劉淑儀氏がブルームバーグに対し、中国本土からの住宅購入者に対する追加印紙税の免除を検討する可能性があると語ったことを受け、香港不動産株が買われて指数を押し上げたが、香港当局がこれを否定し、指数は上げ幅を縮小。米中の主要経済指標の発表をあすに控えて様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、JDドットコム(09618)や美団(03690)が売られて指数を押し下げた。東方海外(00316)や創科実業(00669)の下落も目立った。半面、後場に入って上げ幅を縮めたものの、新世界発展(00017)や新鴻基地産(00016)など香港不動産株が買われた。2022年6月中間決算を発表したチャイナ・ユニコム(00762)が4%上昇したほか、碧桂園服務(06098)も高かった。
この他では、広州富力地産(02777)や新疆新キン鉱業(03833)、大唐国際発電(00991)、長城汽車(02333)などの下落が目立った。半面、中国中煤能源(01898)や中国神華能源(01088)、エン鉱能源(01171)など石炭株が高い。