9日のNY株式相場は軟調。翌日の米7月消費者物価指数(CPI)の発表を控え様子見姿勢が強まる中、前日のエヌビディアに続いて、マイクロンが今四半期の売上高が当初の見通しを下回ると警告したことで、半導体株を中心にハイテク株が幅広く下落した。
ハイテク株主体のナスダック総合は1.19%安と3日続落して終了し、S&P500も0.42%安と4日続落した。
ダウ平均は44ドル高まで上昇する場面もあったが、58.13ドル安(-0.18%)と3日ぶりの小幅反落となった。
半導体株はマイクロンが3.74%安となったほか、エヌビディアが前日の6.30%安に続いて3.97%下落し、ラム・リサーチ、アプライド・マテリアルズ、KLAはそろって7%超の大幅下落。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.57%安と大幅に3日続落した。
マイクロンがマクロ経済環境やサプライチェーン問題を理由に業績見通しを引き下げたことで、企業決算全般への懸念が強まった。
S&P500の11セクターはエネルギー、公益、不動産、金融の4セクターが上昇した一方、一般消費財、IT、コミュニケーションなど7セクターが下落した。
ダウ平均採用銘柄は、トラベラーズ、シェブロン、マクドナルド、メルクなどが1%超上昇した一方、セールスフォース、ナイキが3%超下落し、インテル、IBM、ホーム・デポが2%超下落。
翌日に決算発表を控えるウォルト・ディズニーも0.9%下落した。