12日のNY株式相場は大幅高。米7月輸入物価が予想以上に低下したことでインフレのピークアウト期待が高まった。
米8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が予想以上に回復したこともセンチメントの改善につながった。
今週は10日発表の米7月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなり、11日の米7月生産者物価指数(PPI)が予想に反して低下したことに加え、この日の7月輸入物価の低下を受けて米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が一段と高まった。
ダウ平均は上昇してスタートすると、取引終盤に上昇幅を拡大し、424.38ドル高(+1.27%)とほぼ一日の高値で終了。
S&P500も1.73%高とほぼ高値引けとなり、ハイテク株主体のナスダック総合は長期金利の低下も追い風に、2.09%高の大幅高となった。
週間では、S&P500が3.26%高、ナスダック総合が3.08%高とともに大幅に4週続伸し、ダウ平均も2.92%高と反発した。
投資家の不安心理を示すVIX指数は19.53ポイントと前日比0.67ポイント低下し、4月4日以来の低水準となった。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。一般消費財、IT、コミュニケーションが2%超上昇したほか、素材、不動産、金融、公益も1.5%超上昇。原油相場が大幅反落する中、エネルギーも0.80%高となった。
ダウ平均採用銘柄は、ジョンソン・エンド・ジョンソン(-1.10%)を除く29銘柄が上昇。ウォルト・ディズニーが3.30%高と大幅に続伸したほか、メルク、アップル、ユナイテッドヘルスが2%超上昇し、ウォルマート、アメリカン・エキスプレス、、ナイキ、3M、マイクロソフトも1.7%超上昇した。