NYダウ154ドル安と3日続落 ジャクソンホール会議を控えた警戒感続く

23日のNY株式相場は軟調。週末のジャクソンホール会議を控え、積極的な利上げ継続への警戒感が続いた。


朝方に発表された米8月製造業・サービス部門PMI速報値や米7月新築住宅販売件数などの経済指標が総じて弱い結果となったものの、景気減速による利上げペースの減速期待はさほど高まらなかった。


前日に643ドル安と6月16日以来の大幅安を記録したダウ平均は、一時74ドル高まで上昇したものの、154.02ドル安(-0.47%)で終了。

前日に2%超下落したS&P500も0.22%安で終了し、ともに3日続落した。

ハイテク株主体のナスダック総合は一時0.88%高まで上昇後、0.002%安とほぼ横ばいで終了した。


S&P500の11セクターは、原油高を好感しエネルギーが3.62%高となったほか、素材、一般消費財、資本財が上昇した一方、不動産、ヘルスケア、コミュニケーション、公益など7セクターが下落した。


ダウ平均採用銘柄は、シェブロンが3.2%高、キャタピラー、ダウ・インクも2%超上昇した一方、プロクター・アンド・ギャンブル、ホーム・デポ、ユナイテッドヘルス、メルクなどが1%超下落した。


決算発表銘柄は、利益が予想を上回ったほか、1対3の株式分割を発表したパロ・アルト・ネットワークスが12.1%高と急伸した一方、通期見通しを引き下げたズーム・ビデオは16.5%安と急落した。


引け後に決算を発表したノードストロームも通期見通し引き下げが嫌気され、株価は時間外で13%超下落した。

国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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