30日のNY株式相場は下落。米5月個人消費支出や米6月シカゴPMIが予想を下回ったことで景気後退懸念が高まった。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する米5月コア個人消費支出(PCE)価格指数は前年比+4.7%となり、市場予想の+4.8%や4月の+4.9%を下回ったものの、依然として1980年以来の高い水準にとどまったことでインフレ高進懸念も続いた。
ダウ平均は朝方に一時597.44ドル安まで下落後、253.88ドル安(-0.82%)と下落幅を縮小して終了。トラベラーズが2.01%高、プロクター・アンド・ギャンブルが1.12%高となったものの、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが7.27%安、セールスフォースが3.26%安となり、キャタピラー、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスも2%超下落した。
S&P500とナスダック総合もともに2%超下落したが、それぞれ0.88%安、1.33%安と下落幅を縮小して終了した。
6月月間では、ダウ平均が4.71%安、S&P500が8.39%安とともに大幅反落し、ナスダック総合は8.71%安と大幅に3カ月続落。
第2四半期では、ダウ平均が11.25%安、S&P500が16.45%安、ナスダック総合が22.44%安。
ダウ平均とS&P500はコロナパンデミックで急落した2020年第1四半期以来の大幅安となり、ナスダック総合は2008年第4四半期以来の急落となった。
S&P500は年初来で20.58%安となり、上半期の下落率は1970年以来の大幅安を記録した。