ライオンの株主優待はすぐに使えなくなるという噂に回答!株価や業績もあわせて解説

国内最大手の生活用品メーカーであるライオン。株主優待は自社商品の詰め合わせセットを受け取れるため、長期保有していると大変お得です。


2024年までは12月の権利日までに取得すれば、優待が届きましたが、2025年に受け取り条件が変更になります。本記事では、ライオンの株主優待を詳しく紹介しつつ、直近の株価や業績などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。


ライオンの株主優待の内容

ライオンの株主優待の内容は、100株所有でもらえる自社商品の詰め合わせセットです。優待の権利確定日は毎年12月末日であり、翌年の3月に自宅へ届きます。


参考までに2024年3月の優待内容は、以下のとおりです。


・歯磨き粉:システマハグキプラスハミガキ

・ウェットシート:キレイキレイ99.99%除菌ウェットシート(アルコールタイプ)

・ハンドソープ:キレイキレイ薬用泡ハンドソープ

・衣料用潜在:NANOX one PRO

・柔軟仕上げ剤:ソフラン エアリス(パティオ)


上記セットは販売価格でいうと約2,000円です。また2024年12月9日時点の株価は1836円なので、優待が受け取れる100株を取得するには18万4,000円ほど準備しなければいけません。


ライオンの株主優待がすぐに使えないと言われる理由

ライオンの株主優待はすぐに使えないという一部の声もありますが、実際に2025年12月以降に受け取り条件が変更される予定です。


1年以上の継続保有が優待取得の条件に加わるため、直前で株式を購入しても商品を受け取れません。


具体的な優待受け取りの条件としては、6月と12月の年2回に基準日が設けられており、3回以上連続して100株を保有する必要があります。


ライオンの商品セットを目当てに購入を検討される方は、2025年以降の受け取り条件に注意してください。



ライオンの基本情報

ライオンは、オーラルケア(歯磨き・歯ブラシ)・ビューティケア・ファブリックケア・リビングケア・医薬品分野など、生活に密着した事業を展開する大手家庭用品メーカーです。


「デンター」「クリニカ」「システマ」などのオーラルケアブランド。「バファリン」の解熱鎮痛剤、「トップ」「ソフラン」の洗剤、「キレイキレイ」のハンドソープなど、多くの主要ブランドを保有しています。


アジア8カ国以上で事業を展開し、タイ、マレーシア、韓国などの海外市場にも積極的に進出。文化や言語の壁を越えて、暮らしに役立つ製品を提供しています。


近年は経営戦略の効率化にも取り組んでおり、2018年には殺虫剤のバルサン事業をレックに譲渡。2024年にはグロンサンも同社に譲渡するなど、事業領域の合理化を進めています。他にも、ペット用品や健康食品、エイジングケア製品など、時代のニーズに合わせて事業展開している点も特徴です。


産業用品事業ではタイヤ防着剤、エレクトロニクス分野の2次電池用導電性カーボン、業務用洗浄剤など、企業間取引にも独自の技術と製品で参入しています。さらに、2016年には資生堂やユニチャームと売場づくりで提携するなど、業界内でのコラボレーションにも積極的です。


衛生・健康・快適性を追求し、日本の代表的な生活関連企業の一つとして高い評価を得ています。


株価と業績推移

ライオンの直近5年間における株価と業績の推移は、以下のとおりです。


 

参照:Traging View


ライオンの株価は2021年以降に2,000円台を割り込み、1,200~1,700円前後で推移。その後2024年以降に徐々に値上がりし、現在は1800円台を記録しています。


成熟した事業形態であるため、売上高と営業利益は安定しているのが特徴です。2007年以降に業績悪化も経験していますが、営業利益は黒字をキープしていました。


配当金

直近5年間における一株あたりの配当金推移は、以下のとおりです。


2020年:23円

2021年:24円

2022年:25円

2023年:26円

2024年:27円(予想)


2024年12月の株価から配当利回りは1.5%ほどです。ただし、業績の悪化を受けても、過去15年において一度も減配はしなかったため、今後も保有を続けているだけで安定的な配当収入が期待できます。


まとめ

ライオンは家庭用生活用品を提供する国内最大手企業です。株主優待は100株保有で贈呈される自社製品の詰め合わせセット。


2024年までは12月の権利日までに株式を保有していれば、翌年3月に商品が届きますが、2025年1月から受け取り条件に変更があります。6月と12月の基準日で3回以上連続して100株の保有が必要となるため、優待目的で購入される場合は長期で保持しても問題ないか、直近の業績を調べるようにしましょう。

独立系ファイナンシャルプランナー

藤崎 竜也

「独立系ファイナンシャルプランナーとして執筆業を中心に活動中。2019年から教育資金や老後資金を蓄えるために投資を始める。実体験をもとに、専門用語をわかりやすく解説するのが得意。2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得し、現在は金融ジャンル(資産運用・投資・不動産・保険)をメインに執筆している。

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