週明けの日経平均は3日続落
週明けの日経平均は3日続落。米国株安を受けて3ケタの下落スタートとなり、序盤は下値を模索する動きとなりました。一方、39,200円台に入ったところで売りが一巡し、下げ幅を縮小。後場にはプラス圏に浮上する場面がありました。ただ、買いが続かずに終盤にかけては改めての売りに押される展開となりました。
東証プライム市場の売買代金は概算で3兆6,600億円。値上がり銘柄数907に対して、値下がりは649銘柄と、値上がり優位の展開でした。業種別では、電気・ガス、機械、不動産などが上昇した一方、その他製品、情報・通信、空運などが下落しました。
個別では、防衛大手3社がそろって大幅上昇。前営業日に決算で急落したファーストリテイリング(9983)に見直し買いが入りました。円安を手がかりにトヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)など自動車株に資金が向かい、直近で大きく売られていた日産自動車(7201)が3%を超える上昇となりました。一方、上方修正や株式分割を発表した良品計画(7453)が下落。内需の好業績株として評価が高まっていたサンリオ(8136)が警戒売りに押され大幅安。前営業日に年初来高値を更新したフジ・メディアHD(4676)が大幅安となりました。
週足でみるホンダの株価推移
図表は、ホンダ(7267)の2022年6月からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線です。下位は、売られ過ぎや買われ過ぎなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。
大局的には、2024年3月高値(1,959.5円)までの上昇トレンドから下落トレンドに転じ、1,200円前後を底値水準に再び上昇トレンドに入れるかが当面の注目ポイントになります。
1,200円前後の水準というのは、2024年8月安値(1,239円)、2024年12月安値(1,213.5円)、今年4月安値(1,156円)のことです。それらは、過去を振り返ると、2022年8月高値(1,251.6円)~2023年3月高値(1,225.9円)を横に伸ばした下値支持水準が意識されたことがわかります。一時的に下回る場面もありましたが、すぐに反転上昇に変わっていったことが確認できます。
今年4月安値からの上昇では、5月にいったん高値をつけました。しかし、再び1,200円前後に向けて大きく調整することはなく、もみ合い相場となりました。
もみ合いを続けた結果、短期の13週移動平均線、中期の26週移動平均線、長期の52週移動平均線が同水準に集中する動きとなり、先週はそれらを上抜ける陽線を形成しました。
さらに重要なポイントは、年初来高値である1月につけた高値(1,619.5円)と5月高値を通る抵抗線①を上抜けたことです。
52週移動平均線が依然として下落基調にあるため、すぐに調整が入る可能性もあります。ただ、13週移動平均線や26週移動平均線が上昇に転じているほか、抵抗線①が逆に支持線に変化した可能性が高く、それらを下値サポートに微調整にとどまる展開が予想されます。
先週に形成した陽線によって上昇トレンドに転じた可能性が高まっており、次に年初来高値の抵抗線②を上回ると、上昇トレンドの追認、継続の判断となります。
RSI(9週ベース)も50%前後の推移で過熱感はなく、抵抗線②に早々にトライすることも想定できます。抵抗線②を上回ると、2024年3月高値に向けて上値余地を探る展開となるでしょう。